柿の葉寿司
奈良県吉野地方の名産品「柿の葉寿司」は、和歌山県の名産品でもあり、和歌山県推薦優良土産品にも指定されています。
それもそのはず、柿の葉寿司はもともと和歌山県から遥々峠を越えて奈良県にやって来たものなのです。
時は江戸時代の中頃、高い年貢を課せられた紀ノ川上流の村人たちは、熊野灘から運ばれて来た締め鯖を使って作っていた郷土料理であった「柿の葉寿司を、山を超え、奈良県の吉野川沿いの村へと売りに出かけて行きました。
年貢を稼ぐためにです。すると、ちょうど吉野地方は夏祭りの真っ最中ではありませんか。
紀州からの客と塩で締めた鯖を酢飯と一緒に柿の葉で包んだその柿の葉寿司は大歓迎。
以来吉野地方では夏祭りのご馳走として柿の葉寿司は季節の風物となりました。
その後明治時代に入り、吉野川沿いで川魚や山菜料理を中心にした料理旅館を営んでいた「平宗」が、地元の家庭料理だった柿の葉寿司をメニューの逸品として来客にふるまったのがきっかけで、全国に知られるようになったそうです。
柿の葉寿司の柿の葉は渋柿の葉を使います。柿の葉には強い殺菌効果があり、夏の味覚だった柿の葉寿司の衛生面をしっかり守ってくれていたという訳です。
近頃では、鯖以外にも鮭や鰤、小鯛や海老など具も様々で、又、柿の葉を塩漬けにすることによってさらにその寿命と殺菌効果を高め、奈良県吉野の名産品「柿の葉寿司」は1年十食べられるようになりました。
特に吉野山の桜が満開になる季節には多くの花見客によって柿の葉寿司は全国津々浦々へと持ち帰られます。
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