ご豆腐
陶器の街として知られる佐賀県有田氏の郷土料理「ご豆腐」は、手間暇がかかる事から、かつては精進料理の一品としてお盆にしか食べられないごちそうだったと言います。
ご豆腐とは、昭和の初め頃、中国産の大豆を買い付けようと長崎を訪れた一人の佐賀賢人が、地元の葛を使った豆腐製造法を中国人から教わったのが始まりと言われる濁り豆腐の一種で、豆腐を作る時に使用するニガリを使わずに、豆乳に葛と澱粉を加えて練ったものです。
ご豆腐は、独特の滑らかさをだすために、弱火にかけて一時間ほど練り込まなければなりません。
その手間と時間は確実に豆腐の中に浸透し、日本中の美食家の舌を唸らせています。
まずはとにかく箸でつまんで口に運んでほしいものです。
つきたての餅のような独特の粘りとプリンのような艶やかな滑らかさのバランスは実に絶妙で、一口食べた瞬間の感動が、箸を止める事を忘れさせてしまいます。
佐賀県の豆腐は、どれも地元の名産品である大豆に対する熱い思いから生まれた自慢の一品なのです。
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