ホタルイカ
「ホタルイカ」は、その名の通り、ホタルのように光る数センチの小さなイカで、日本海に面した富山県の名産品です。
常願寺川河口の富山市水橋町から魚津市の魚津港までの約15キロの沿岸域は、「ホタルイカ群遊海面」として国の特別天然記念物に指定されています。
なぜなら、そこは、ホタルイカたちが産卵期を迎える4月から6月頃になると、”富山湾の神秘!”と言われるイルミネーションライブが繰り広げられる世界でただ1つの魔法の海域だからです。
毎年富山の街に桜が舞い散る頃になると、夕暮れ時、富山湾の水深200〜400mの深海から海面近くまで、ホタルイカたちは産卵のために浮上してきます。
そして、岸辺の暗闇の中に青緑色のイルミネーションを浮かびあがらせるのです。
このように光を出すイカが大群をなして海岸に集まるのは、広い日本海でも富山湾だけで、一説では富山湾の地形と海流が関係しているとも言われていますが、定かではなく、その謎はホタルイカたちの放つほのかな光と同様、未だ神秘に包まれています。
しかし、美しい物をただ眺めているだけでは飽き足りないのが我々人間。実に贅沢な生き物ですね。翌朝、産卵を終えて深海へと戻ろうとするホタルイカたちを、沖合約1kmでなんと、定置網が待ち構えているのです。これが有名な富山湾のホタルイカ漁です。
まだ寒さの残る夜明け前の富山湾で、ホタルイカたちが網にかかって無数に光が集まり、その無数の光の群れが揺らめく様子は、前夜の水上ショーに勝美しさ!! ”早起きは三文の得”とは、まさにこの光景をみるためにあるのではないかと思えるほどです。
旬のホタルイカは、サッと熱湯に通して酢味噌あえでいただくのが最高。又地元富山では、ホタルイカの沖漬なども有名で、お酒に良く合うお土産として喜ばれます
ホタルイカの寿命はほぼ1年とされ、産卵の後は一生を終えるそうなので、富山湾のホタルイカ漁は、ホタルイカの一生サイクルにも合ってると言えるのかも知れませんね。
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