辛子明太子
博多の名産品として知られる「明太子」と「辛子明太子」。
あなたは、どちらも同じ物だと思っていませんか?
確かに、全国的に見れば、「明太子」という言葉は、「辛子明太子」を指す言葉として使われている事が少なくないようです。
しかし、地元博多をはじめ、九州地方ではきちんと使い分けられています。
そもそも「明太子」の語源は、朝鮮語でスケトウダラの事を”ミョンテ”と言ったのが始まりで、朝鮮半島で作られたスケトウダラの塩漬けは、17世紀に博多に伝わり、”めんたい”と呼ばれるようになりました。
漢字表記についても、朝鮮半島でミョンテを「明太」と書いていたところからきていて、「明太」とは「タラ」の事であり、「明太子」とは「タラコ」という意味になるのです。
つまり、加工の際に唐辛子を使うか使わないかによってその名称は決まります。
博多名産の「明太子」と「辛子明太子」の名が広く一般家庭にまで知られるようになったのは、1975年に山陽新幹線が博多駅まで開業された影響によるものが大きいと言われていますが、当時は2種類のタラコを好みで選んでいた人が多かったと言います。
しかし、平成に入っておとずれた辛い物ブームに乗って、「辛子明太子」の方だけが博多の名産品として急速に全国に波及してしまいました。
ところが、元々タラコを示す言葉としての「明太子」が使われない地域に博多土産としてメジャーになった「辛子明太子」が潜入したため、その「辛子明太子」の略称としての「明太子」が全国的に広がっていてしまったのです。
博多では、大抵の飲食店が「明太子」と「辛子明太子」の両方を置いているので、注文する際には気を付けましょう。
因みに、朝鮮半島にも「辛子明太」という食べ物がありますが、これもやはり、唐辛子で味付けした「タラ」です。旅行の際にはご注意を…。
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