明石焼き
東経135度の子午線がとおる日本標準時の町、兵庫県明石市。
この町の名産品といえばタコとそのタコを入れた『明石焼き』。実に解り易い名前のご当地グルメです。
しかし、兵庫のお隣大坂の名産品もこれ又、「たこ焼き」。見た目も材料もそっくりな明石の明石焼きと大坂のたこ焼きはどう違うのでしょうか?
食べ方が違います。大坂のたこ焼は表面にソースを塗って食べるのに対して、明石の明石焼きは漬け麺のようにつゆに浸して食べます。
けれど、これだけではありません。
明石の明石焼きと大坂のたこ焼きは全く違う食べ物なのです。
数少ない共通点としてはタコを入れる事と直径5センチ丸位のいい形をしている事、それに同じ関西の名産品であるという事位でしょうか。
そもそも明石焼きは、地元では“卵焼き”と呼ばれる料理で、粉ものではありません。
大坂のたこ焼は小麦粉がベースになっているのに対し、明石の明石焼きは、小麦粉と浮き粉を7対3の割合で調合した粉に鶏卵とだし汁を加えた記事にタコを入れて焼き上げた、言わば丸い形のタコ入り出し巻き卵なのです。
浮き粉とは小麦粉のでんぷんの事で、地元明石では「じん粉」と言います。この浮き粉が独特のふわふわ感を出すのです。
明石の明石焼はお皿や発泡スチロールのトレーではなく、長方形の木皿にのせて出されます。
この木皿はやや厚手で、奥が高く手前の低いスロープ状になっています。やわらかい明石焼きはこのスロープを滑らせるようにしてつゆの入った器に落とし込みます。
もともとは冷ますためにつゆに漬けて食べたそうですが、今ではこの食べ方がやはり明石焼きの最大の特徴と言えるでしょう。
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