きりたんぽ
「きりたんぽ」は秋田を代表する名産品で、「きりたんぽ鍋」は秋田を代表する郷土料理です。
秋田県人は皆この「きりたんぽ鍋」には非常に煩いと言いますが、地元出身の友人に言わせると、
”あれはみんないい格好をして通の振りをしてるだけ…”なのだそうです。
さらに彼は語ります。
「もともとどんな鍋でもそうだと思うけど、特に「きりたんぽ鍋」のような郷土料理は、それぞれの家庭独自の味と作り方があるものだから、我が家の鍋の自慢はまだしも、隣の家の鍋の批判は良くない。使う鶏肉や入れる野菜なんて、拘る必要はないんだよ。きりたんぽさえ入っていれば、それはもう「きりたんぽ鍋」なのだから。」
「実際秋田の人は秋田産の比内地鶏でないと美味しくないと言うけど、そう決めつける必要もない。むしろ都会人のみんなには、ブロイラーの方が軟らかくて食べやすいと思う。その他の具としてごぼうやマイタケ、糸こんにゃく、セリなどを入れ、鍋物の定番である白菜やシメジを入れないのも、たまたま秋田の山間の町でよく作られていた料理だから、地元で取れる山菜だけを使うようになった訳だしね。大事な事は、醤油味のスープできりたんぽにしっかり味をしみ込ませる事。でもこれが案外難しい。「きりたんぽ」はもち米で作られていないので、過熱しすぎると鍋の中で崩れて、ただの雑炊になってしまう。僕がいつも気にかけているのは、きりたんぽを入れるタイミングと上げるタイミングだけだな。こんな簡単な料理でみんなが喜んでくれるんだから、いつも嬉しくなるよ。さあ、遠慮しないでどんどん食べて食べて、早く上げないと「きりたんぽ」が崩れるから…。」
やっぱり彼も秋田県人です。「きりたんぽ鍋」には実に煩い。
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