赤福
三重県の名産品と言えば、海老にサザエに松坂牛。
どれも高級品ばかりで、ちょっと手が出そうにないので、ここでは最もリーズナブルで、しかも近頃ちょっとお騒がせになった伊勢の名物「赤福餅」に注目してみましょう。
伊勢の名物「赤福餅」は、お餅の上にこし餡をのせた餅菓子で、お伊勢参りの定番土産です。
形は伊勢神宮神域を流れる五十鈴川の流れる姿、せせらぎをかたどり、餡につけた三筋の形は五十鈴川の清流、白いお餅は川底の小石を表しているのだそうです。
「赤心慶福」の言葉から2文字いただき、『赤福』と名付けられたと言われています。
「赤福餅」の箱の中には、「伊勢だより」というその日にちなんだ文章と絵の入った紙片が入れられています。
これは全部で500種類ほど用意されているらしく、又、包装紙の上面には、内宮前の宇治橋が描かれているだけでなく、底側には赤福にちなんだ俳句が記されており、その句も季節ごとに変えられます。
ただ美味しいだけでなく、こうした細かい気配りで、人気を博していた伊勢の名物「赤福餅」だっただけに、あの偽装事件は日本中の多くの赤福ファンに大きな衝撃を与えました。
「赤福餅」の名を世に広めたのは、藤田誠の唄うオリジナルソングにのせて、「赤太郎」という侍をイメージしたキャラクターが登場するテレビCMでした。
”伊勢の名物、赤福餅はえじゃないか”の歌詞は聞き覚えのある人も多いでしょう。
確かにいせの「赤福餅」は美味しいし、ええのは間違いありません。
伊勢神宮前の「おかげ横丁」にある茶店風の本店では、夏になると「赤福氷」という抹茶氷に「赤福餅」を入れたオリジナルの冷菓を、冬場になれば赤福の餅と餡を使った「赤福ぜんざい」を用意し、遠路はるばるお伊勢参りにやって来る多くの参拝客の疲れを癒しています。
しかし、そんな誰にも愛される老舗だからこそ、何をやっても”えじゃないか”と言う事は絶対にありません。
営業を再開した以上は、食の基本である「安心安全」の4文字をしっかり守って美味しい赤福を守り続けてもらいたいものです。
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