オフィスグリコ

オフィスグリコをご存知だろうか。昔から、越中富山の置き薬というのがあって今でも盛んな商売のようだが、今「置き菓子」なるものがブームである。その代表的な存在が「オフィスグリコ」だ。オフィスグリコという名前が示すように、置き薬のように個人の家に置くのでなく、オフィスに置かれるものだ。オフィスグリコのシステムはこうだ。オフィスに社員数に応じたタイプのお菓子の専用ボックス(リフレッシュボックスという)を設置すると、オフィスグリコのスタッフがやってきて、商品を入れ替えたり代金を回収したりする。オフィスグリコのリフレッシュボックスには、かわいい緑色のカエルの形の貯金箱がくっついていて、お菓子の代金は、このカエルの貯金箱に入れることになっている。どこかで見たことがあるシステムだが、農家の野菜の無人販売と同じである。実際、野菜の無人販売がオフィスグリコのヒントになったとうことだ。お菓子はすべて100円で、週に1度位訪ねてきた、オフィスグリコのスタッフが引き出しごと取り替えていってくれるので、いつも新しい商品が満載だ。中身についてはリクエストにも応えてくれるという。仕事の合間のちょっとした休憩に、オフィスグリコがあると嬉しくはあるが、オフィスの中でお菓子が買えちゃうとなると、食べ過ぎてしまうのでは・・・と心配になってしまう。

あったらいいな

オフィスグリコは、オフィスを対象とした置き菓子である。仕事中の休憩時や、長い勤務で小腹が空いてしまったとき、コンビにまで行けば何でも食べ物が手に入るが、オフィスが高層階にあったりすれば、特に面倒くさい。そこまで歩いて行くのが時間の無駄である。(運動になるといえばなるのだが)そこを狙ったのがオフィスグリコだ。お菓子はリフレッシュボックスという引出し付の箱の中に置かれる。定期的にオフィスグリコのスタッフが来てくれて中身を取り替えてくれる。置き薬と同じだ。代金は全部100円だ。お菓子のみの一番小さなタイプだとB5サイズのスペースがあれば設置できるというから、小さなオフィスでも、ちょこっと置ける。これで約10種類24個の商品が入っている。その他に、アイスクリームが約5種類50個程入るアイスリフレッシュボックスや、アイスクリーム約5種類25個と飲料が約18種類60本程入るリフレッシュボックス〈三温タイプ〉がある。お菓子のリフレッシュボックスと冷蔵庫タイプのものは積み重ねて設置できる。いちばん上にカエルの貯金箱がついていて、ここに代金を入れる。カエルの貯金箱には利用者に「よみ がえって もらいたい」という気持ちが込められているそうだ。オフィスグリコを置いただけで職場が明るくなりそうな気がする。

年商26億円

オフィス対象の置き菓子販売システムのオフィスグリコは、東京や大阪を中心に8万5千箇所以上のオフィスに設置されており、開設から3年以上を経た拠点は黒字となり、ひとつ100円のお菓子でなんと年商26億円というすばらしい実績をあげている。3年という長きにわたる仕組みづくりに取り組み、事業を立ち上げ、着々と粘り強い事業展開の結果であろう。お菓子をオフィスでどうやって売るか・・・というのは、オフィスコーヒーなどとは違って、まとめて代金を請求できないなど、なかなか難しい問題があったようだ。そこで、農家の野菜無人販売にヒントを得て、リフレッシュボックスと呼ばれる、引出しや冷蔵庫に、オフィスグリコのスタッフが、置き薬屋さんのように定期的に訪問して、お菓子を置いて、カエルの貯金箱に入れられた代金を回収するというシステムができあがったのである。買った人が、それぞれカエルの貯金箱に代金を入れるのだから、中には払わない人がいたり、小銭がないから後で・・・と、そのままになってしまう場合もあるかもしれない。実際に回収率は95%ということだが、100%の回収率を目指そうとすれば、それなりの手間と経費がかかるので、今のところ善人が多そうな日本のオフィスでは、この方法は適当なようだ。そのほかにも、工夫された計画的な商品管理によって、オフィスグリコの商売は成功に導かれたようだ。100円も工夫して積み重ねれば大きな商売になるという、ひとつのよいモデルだろう。

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